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気候変動に具体的な対策を

ゆでガエルるな!

2023.01.13

ゆでガエルの法則

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川 明彦(せがわ あきひこ)です。

「環境の変化がゆるやかだと、迫りくる危機になかなか気づけない」ことを「カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すが、水に入れて少しずつ水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い最後には死んでしまう」という寓話として、ゆでガエルの法則は語られています。

さて、地球温暖化と言われていますが、皆さんも、明日にも地球に住めなくなるとか考えていなくても、長期的には危機がせまっているという意識はあるのではないでしょうか?

私は1966年生まれで、小学生だった頃は滋賀県に住んでいました。その頃、学校にクーラーはありませんでした。日射病という言葉はありましたが、今の熱中症のように頻繁に使われていた記憶はありません。局地的大雨、今でいうゲリラ豪雨などもそんなに頻発していなかったと思います。また、いろいろな要素がからんでいると思いますが、魚のブリが北海道でとれるなどは考えられませんでした。

日本の直近100年の温度変化と、最高気温の観測史上の順位

1.日本の直近100年の温度変化

日本国内の都市化の影響が比較的小さい15地点で観測された年平均気温は、1898~2019年の間に100年当たり1.24℃の割合で上昇していると言われています。
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ccj/2020/pdf/cc2020_gaiyo.pdf

2.最高気温の観測史上の順位

以下は最高気温の観測史上の順位です。8位の山形県の40.8℃をのぞけば、1994年以降に観測されていて、さらに約83%は2000年以降となっています。

観測市場の順位

※1

都道府県

観測地点

※2

観測値
起日
1 静岡県 浜松 * 41.1 2020年8月17日
埼玉県 熊谷 * 41.1 2018年7月23日
3 岐阜県 美濃 41 2018年8月8日
岐阜県 金山 41 2018年8月6日
高知県 江川崎 41 2013年8月12日
6 静岡県 天竜 40.9 2020年8月16日
岐阜県 多治見 40.9 2007年8月16日
8 新潟県 中条 40.8

2018年8月23日

東京都 青梅 40.8 2018年7月23日
山形県 山形 * 40.8 1933年7月25日
11 山梨県 甲府 * 40.7 2013年8月10日
12 新潟県 寺泊 40.6 2019年8月15日
和歌山県 かつらぎ 40.6 1994年8月8日
14 群馬県 桐生 40.5 2020年8月11日
群馬県 伊勢崎 40.5 2020年8月11日
山梨県 勝沼 40.5 2013年8月10日
17 新潟県 三条 40.4 2020年9月3日
山形県 鼠ケ関 40.4 2019年8月15日
埼玉県 越谷 40.4 2007年8月16日
20 新潟県 高田 * 40.3 2019年8月14日
愛知県 名古屋 * 40.3 2018年8月3日
群馬県 館林 40.3 2007年8月16日
群馬県 上里見 40.3 1998年7月4日
愛知県 愛西 40.3 1994年8月5日

 ※1 観測史上とは・・・文字通りその地点で観測史上、観測が開始されてから。(東京なら気象庁のHPを見ると、観測がはじまった1875年~となっています。)

 ※2 観測地点とは・・・観測所には気象台等とアメダスの2種類があります。*印の地点は気象台等です。          

  (アメダスは1974年11月1日に運用を開始して、現在、降水量を観測する観測所   は全国に約1,300か所(約17km間隔)あります。)

長期視点の必要性

私は、気象に関しては素人なので、地球温暖化の確かな原因はわかりませんが、日本の直近100年の温度変化と、最高気温の観測史上の順位、この2つの事実からはより温暖化が進んでいるのだろうと推測することはできると思います。

今、私たちがゆでガエルと違うのは、温度が上がっていることに気づいていないのではなく、うすうすは気づいているという点です。むしろ気づいているけれどれも、まだ大丈夫だろうと思っているのではないでしょうか。でも、まだ大丈夫というのは、いつまで大丈夫なのでしょうか。仮に何もをしなかったら確実にあと1年で本当に地球が滅亡することがわかったとしたら、みなさんの行動は変わると思います。大丈夫かどうかは、直接的に自分の身にふりかかってくるかどうかを判断基準にしているのだと思います。

サスティナブル・ディベロップメント(持続的開発)とは、「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノルウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」の中心的な考え方として取り上げた概念で,「将来の世代の欲求を満たしつつ,現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことを言います。この概念は,環境と開発を互いに反するものではなく共存し得るものとしてとらえ,環境保全を考慮した節度ある開発が重要であるという考えに立つものです。(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/sogo/kaihatsu.html)

うすうすは気づいている問題に対して行動を起こすためには、現在の世代のことだけではなく、将来の世代のことも考える、長期的な視点と想像力がを持つことだと思います。

企業としてなすべきこと

ピーター・ドラッカーは著書の「マネジメント」の中で次のように言っています。

「企業をはじめとするあらゆる組織が社会の機関である。組織が存在するのは、組織それ自体のためではない。社会的な目的を実現し、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。組織は目的ではなく手段である。したがって問題は、その組織は何かではない。その組織は何をなすべきか、あげるべき成果は何かである。」

「持続性ないし継続性も事業には欠かせぬ要素である。いかによき事業であってもほんの一時的なものでは意味がない。継続してこそ社会的な役割をはたすことができるのである。そのためには自走できる仕組みとしての収益が必要となる。」

「人を幸せにし、社会をよりよいものにするには、組織がよい仕事をしなければならない。財・サービスを提供して物的な豊かさをもたらさなければならない。人を生き生きと働かせ、人の心に豊かさをもたらさなければならない。」

SDGsに取り組む際に大切なこと

SDGsに取り組む際には長期的な視点と、具体的な行動が必要です。

Lookat.ソーシャルメーターは、目標とKPIを設定しSDGsの取り組みを”見せる化”するITサービスです。

SDGsの具体的な行動を決めてKPIを設定しましょう。そしてLookat.ソーシャルメーターで進捗管理し、よりよい取り組みに変えていきましょう。

私もあらためて、事業の目的、経済的価値と社会的価値の両立、そして長期と短期でなにをすべきかをあらためて考えてみたいと思います。

みんなで、
よりよい未来を目指すために。

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