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SDGs採択の背景と最終目的、企業活動における必要性と理由 | SDGsコラム

2023.07.24

SDGs採択の背景と最終目的、企業活動における必要性と理由

 SDGsへの関心が高まる中、企業は独自の視点や革新的なアプローチで、社会課題の解決に貢献することが期待されています。SDGsへの参画は、企業が社会的な信頼を獲得する重要な手段であると同時に、国際的な社会問題を解決するための新しいビジネスチャンスを生み出す可能性も秘めています。
 この記事では、SDGsの最終目的や必要性、企業としてSDGsに取り組むメリットや注意点について紹介します。

SDGsはなぜ誕生したのか?採択の背景と最終目的

 世界は貧困、紛争、気候変動といった数々の課題に立ち向かっています。これらの問題が続くと、人類の安定した生活はもちろん、地球自体の存続も危ぶまれる状況です。そのような危機感からSDGsは生まれました。
 SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、環境や社会の問題を総合的に取り組むためのフレームワークです。貧困、飢餓、ジェンダー平等、気候変動など、地球規模の課題に対応するために、17のゴールと169のターゲットが設けられています。これらは2015年の「国連持続可能な開発サミット」で採択され、2030年までの達成を目指しています。
 SDGsの最終目標は、貧困の解消や自然環境の保全を通じて、全世界の人々が平和で豊かな生活を享受できる持続可能な社会を創造することです。その精神は「誰ひとり取り残さない」を掲げています。目標を達成するためには、一人ひとりの間に存在する小さな格差や不平等にも注意を向けることが大切です。

SDGsの17のゴール

1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsはなぜ重要なのか?企業活動における必要性と理由

 2015年の国連総会で採択されたアジェンダの前文には、次のように記載されています。
「この計画(アジェンダ)は、人間と地球、そして 繁栄のための行動計画です。そして、より大きな自由と、平和を追い求めるものでもあります。<中略>これらの目標とターゲットは、人類と地球にとってとても大事な分野の、2030年までの行動を進めるものになるでしょう。」(*1)
 この企業は自社の利益を追求するだけではなく、企業ならではの商品開発や社会活動を通じた課題解決への貢献が求められています。特に経済に関連する目標は、企業の主体的な取り組みがなければ達成は難しいと言えます。文章から、SDGsは全ての国と人々が協力して取り組むべき重要な計画であると言えます。
 一つでも多くの企業が、環境保全に配慮した商品開発や発展途上国における雇用創出などを通じて社会課題解決に取り組むことで、市場の拡大やビジネスチャンスの創出につながります。
 一方で、SDGsは国際的な目標ではありますが、法的な拘束力はありません。仮に達成できなかったとしても、企業に法的な罰則が課せられるわけではありません。それでも企業は、企業イメージの向上、ステークホルダーとの信頼関係の構築、新たなビジネス機会創出が期待できることから、SDGsに積極的に取り組み始めています。 

(*1)日本ユニセフ協会「読んでみようSDGsの前文・宣言」より引用
        https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/preamble/

企業がSDGsに取り組む4つのメリット

 帝国データバンクが実施した「SDGsに関する企業の意識調査(2021年)」によると、前年の調査に比べて15.3ポイント増の39.7%の企業がSDGsへの積極的な取り組みを示しました。 
 SDGsを推進する企業が増えている理由には、次の4つのメリットが挙げられます。

1. 企業のブランドイメージが向上する

 SDGsで掲げられている目標は、世界全体で取り組むべき大きな課題です。社会貢献活動に取り組むことで、株主や顧客からの信頼と企業価値の向上が期待できます。

2. 商品やサービスの付加価値を創出する

環境に配慮した原材料を使用し、生産過程でのエネルギー排出を軽減することで、同等の機能を持つ商品に対してストーリー性や付加価値を与えることができます。近年は顧客のSDGsへの意識も高まっており、これらの付加価値が購買行動に影響を与えることが考えられます。

3. 新規事業や雇用の機会を拡大する

 17の目標達成に取り組むことで、自社の技術やサービスを活用した課題解決、新しい商品やサービスの開発、企業間のパートナーシップの構築など、様々な機会が生まれます。
 また、近年では事業の持続可能性を重視するESG投資(*1)が拡大しており、SDGsへの積極的な取り組みが資金調達を容易にする可能性もあります。

(*1)ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の略称です。ESG投資とは、社会に配慮して事業を行い、適切なガバナンス(企業統治)がなされている企業への投資を指します。

 4. 社会課題の解決に貢献する

 企業が社会的な役割を果たすことで、従業員のやりがいとモチベーションの向上が期待できます。また、社会貢献に意義を感じる先進的な人材を引き寄せる効果もあります。

SDGsに取り組まないとどうなるのか?企業活動における懸念点とリスク

 SDGsへの取り組みが社会や投資家から注目を集める中、企業として取り組まないことは競合他社との格差を生むリスクがあります。具体的には、新しいビジネスチャンスの喪失や、優秀な人材の確保が困難になるといったリスクが考えられます。
 国際的なルールも変化しており、2023年3月期決算から上場企業などを対象に、人的資本(*1)の開示が求められるようになりました。これには、従業員の年齢、性別、障害の有無、産休・育休の取得率などの情報開示が含まれます。
 また、GHG(温室効果ガス)プロトコル(*2)を通じて、原材料の調達から消費者の手に渡るまでの自社の温室効果ガスを数値化し、削減対策を講じることが求められています。
 SDGsの取り組みや目標達成に法的強制力はありませんが、現代の企業において環境や社会問題に取り組むことは、継続的な経営を視野に入れる上で重要なポイントとなります。

(*1)個人が持つ知識、技能、能力などを資本とみなすこと
(*2)温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)排出量の算定・報告に関する世界的な基準

SDGsの目的・必要性に関するよくある質問

SDGsの最終目的は何ですか?

 SDGsの最終目的は、全ての人が平和と豊かさを享受できる世界を実現することです。貧困を解消し、地球環境を守ることで持続可能な社会を目指します。誰ひとり残さないためにも、年齢や性別、出身地や民族、障害の有無などによる不平等が存在してはならないとされています。

SDGsはなぜ必要ですか?

 近年、地球規模の深刻な問題が増えています。これらには、気候変動、水質汚染、森林破壊などの環境問題だけでなく、国際紛争や貧困などの社会問題も含まれます。
 これらの問題を解決するためには、開発途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組む必要があります。そのための世界共通の目標として、SDGsが提唱されています。

SDGsに取り組むメリットは何ですか?

 SDGsへの取り組みは、ビジネスの新たな可能性を切り拓くきっかけにもなります。例えば、課題解決を目指した商品やサービスの開発、パートナー企業との協業を通じたビジネスチャンスの創出が挙げられます。SDGsに取り組むことは企業の社会的責任を果たす行為でもあり、企業のイメージやブランド力の向上につながるメリットがあります。

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