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カーボンニュートラルの達成。必要なKPIは?

2022.04.05

二人の総理大臣が語ったビジョン

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川 明彦(せがわ あきひこ)です。
今回のテーマはカーボンニュートラルの達成についてです。

カーボンニュートラルが注目されたのは、令和2年10月26日の第二百三回国会における菅内閣総理大臣所の信表明演説です。その中で「菅政権では、成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げてグリーン社会の実現に最大限注力してまいります。我が国は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことをここに宣言いたします。」と語られました。
出典:首相官邸公式サイト「第二百三回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説」7分ごろ~

ミッションはグリーン社会の実現。ビジョンは2050年までにカーボンニュートラルの状態。かなり具体化された目標が設定されました。

さらに、令和3年11月2日のCOP26世界リーダーズ・サミットにおいて岸田総理は次のようにスピーチされました。
「目標の達成に向け、この10年が勝負です。高い野心を持って、共に全力を尽くしていこうではありませんか。「2050年カーボンニュートラル」。日本は、これを、新たに策定した長期戦略の下、実現してまいります。2030年度に、温室効果ガスを、2013年度比で46パーセント削減することを目指し、さらに、50パーセントの高みに向け挑戦を続けていくことをお約束いたします。議長、日本は、アジアを中心に、再エネを最大限導入しながら、クリーンエネルギーへの移行を推進し、脱炭素社会を創り上げます。」
出典:首相官邸公式サイト「COP26世界リーダーズ・サミット 岸田総理スピーチ」1分30秒ごろ~

2050年カーボンニュートラルは、日本の一貫した目標であることを意識づけされ、2030年度に、温室効果ガスを2013年度比で46パーセント削減するというKPIが設定されました。

そもそもカーボンニュートラルの状態って?

カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出が全体としてゼロという状態を指します。
まず、温室効果ガスとは、二酸化炭素(CO2)以外にも、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、代替フロン等4ガスを含んだものを対象とします。英語ではGHG(Greenhouse Gas)と言われています。2020年度の日本の温室効果ガス排出量の速報値は11億4,900万トンとなっています。
出典:国立研究開発法人 国立環境研究所公式サイト 2021年12月10日掲載「日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2020年度)速報値」より

では、CSR部門、SDGs担当の方には釈迦に説法かとも思いますが、温室効果ガスの排出を「全体としてゼロに」する、すなわちカーボンニュートラルとは、どのような状態なのでしょうか?
「全体としてゼロに」とは、「排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする」ことを意味します。排出を完全にゼロに抑えることは現実的に難しいため、排出せざるを得なかったぶんについては同じ量を「吸収」または「除去」することで、差し引きゼロ、正味ゼロ(ネットゼロ)を目指しましょう、ということです。
この「吸収」とは植林を進めることで、光合成に使われるCO2の吸収量を増やすなどの施策を言います。「除去」は大気中に存在する余分なCO2を取り除き、地中に埋めるなどの技術を用いた施策を言います。

カーボンニュートラル向けたKPIは?

温暖化への対応へのKGI(ゴール)は明確です。カーボンニュートラルのプロセス以下のとおり分解できます。
“カーボンニュートラルプロセス=(1)排出削減プロセス+(2)吸収・除去プロセス”

(1)排出削減プロセスはさらに次の3つに大別できます。
・電化・水素などの非化石エネルギーへの切り替え(工場・自動車など)
・省エネ活動と効率化製品への切り替え(工場・オフィス・家庭など)
・再生可能エネルギーの導入推進(発電所など)

(2)吸収・除去プロセスさらに次の3つに大別できます。
・植林の推進
・DACCSの推進
・BECCSSの推進

カーボンニュートラル画像

引用:経済産業省公式サイト「2050 年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略(本文)」より抜粋

ここまで、分解してみると、企業として、組織として、そして個人として、何に取り組めばいいのかが、見えてくるのではないでしょうか。

取り組みに向けた心構え

国レベルでのカーボンニュートラルの目標は明確です。これを自分が所属する企業や組織に落とし込む、そして最後は自分ごと化することが大切です。
企業においては、現在の産業を通じてどのように実現するかは、日本の強みである改善活動が生きると思います。
そしてカーボンニュートラルへの取り組みを通じて新しい産業を創り出し、日本が勝ち残る戦略に変えて行くことが大切だと思います。
そのためにもカーボンニュートラルの状態から、バックキャスティングで取り組みを考える。また、ムーンショットと呼ばれるような目標設定してみてはいかがでしょうか?

最後に

いずれにしても、長期の目標には達成に向けた進捗管理が必要です。そのために大切なのがKPIの設定です。
もしその管理ツールが必要でしたら、ぜひ無料で使えるLookat.ソーシャルメーターを参照してみてください
Lookat.socialmeterは目標に向けた取り組み・KPIの設定と実績収集サービスです。達成への進捗管理を強力にサポートします

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