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働きがいも経済成長も

”目標を意識する”ために必要なこと

2023.01.05

3年間毎日やっても覚えられなかったこと

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川 明彦(せがわ あきひこ)です。
今回のテーマは”目標を意識する”についてです。

突然ですが、私は出身高校は滋賀県にある比叡山高校です。比叡山といえば、天台宗を開いた最澄(伝教大師)、その大師は「国宝とは何者ぞ、宝とは道心なり、道心ある人を名づけて国宝となす」、「己を忘れて他を利す」人、「一隅を照らす」人、「能(よ)く行い能(よ)く言う」人を国宝となすという教育理念を樹立されています。この大師の精神を教育の根本として、明治6年(1873)に比叡山高校のもととなる「天台総黌」として創立されました。

社会人になって、やっと、「己を忘れて他を利す」、「一隅を照らす」、「能(よ)く行い能(よ)く言う」の3つの大切さがわかるようになりました。

比叡山高校では、毎日、般若心経を唱えます。しかし恥ずかしながら、私は3年間唱え続けたのにもかかわらず、とうとう覚えることができませんでした。なんとか卒業はできましたが・・・。

なぜ覚えられなかったのか?

般若心経の文字数は262文字です。一般的な歌謡曲の歌詞よりもちょっと少ないくらいだと思います。

それを覚えられなかったのは、単純なことで、私が「覚える」ことを目標として設定していなかったからだと思います。多分当時は、覚えても意味がないととか、覚える楽しみのようなものを一切感じていなかったため「目標」にする意志もなかったのだと思います。

今回、このブログを書いていて重要なことに気づきました。目標として設定するかどうかで結果は大きく変わるのだということ。今さらですが、ちゃんとやるべきこと、実現したいことは、まずは目標として設定する必要があるということです。

目標として設定すれば達成できるのか?

では、高校3年間かけて般若心経を覚えることを目標として設定していれば、その目標は達成できたのでしょうか? 多分、皆さんの想像どおり達成できていないと思います。

目標として設定するからには、その目標が意味のあるもの、あるいは楽しいもの、もしくはどうしてもやらざるを得ないものになっていないと達成意欲がわかないと思います。

太師におこられるかもしれませんが、例えば、般若心経を唱えることで心が落ち着き勉強に身が入るとか、般若心経を覚えているともてるとか、あるいは般若心経を覚えないと卒業できないとかです。

目標を常に意識するために

ほとんどの社会人は自分のスケジュールを管理していると思います。手帳、Googleカレンダー、スマホのカレンダーなど、なんらかを利用して常に意識できるようにされているでしょう。でもそのスケジュールを見て、自分がどの目標に向かっているのか、あるいは目標の達成度合い、その目標に対するタスクの優先順位などがわかるようになっているでしょうか?

今や知らない人はいない、二刀流で、大リーガーの大谷翔平選手の母校、花巻東高校では、毎朝必ず10分間「手帳と向き合う時間」が設けられています。この手帳には中長期の目標や目標達成のためのワークシートが収められているようです。みなさんは日々、自分の目標と向き合う時間をとっておられるでしょうか?

自分の目標と向き合う時間をつくることを習慣にすることは、とても大切なことだと思います。

”目標を意識する”を習慣にするために

私は1つだけ自慢できることがあります。早起きです。年をとったせいもあるかもしれませんが、目覚ましをかけなくても毎朝だいたい4時前に目が覚めます。私にとって早起きのという行動は、歯磨きをしたり薬を飲んだりする(多少意識する必要がある)行動と、お箸をもったり自転車をこぐ(ほとんど意識する必要がない)行動の間にある行動のような感覚です。

人間の脳と体がどうなっているのかわかりませんが、私は、人間には習慣化できる、あるいは習慣化させるための能力が備わっているのだと思います。大切なのは、あれこれ考えている時間が行動を妨げる可能性があるので、考えるより前に体が動くようにすることだと思います。例えば、朝目覚めたと同時にパソコンのスイッチを入れる(行動)、その後トイレにいく(行動)、そしてパソコンにログイン(行動)して目標を確認する。このように目標を確認するまでの流れを行動が伴ったルーティーンにしてみてはいかがでしょうか? ルーティーン化できるまでは、少し大変だと思いますが、考えなくても体が勝手に動き始めれば、それが習慣化できたサインだと思います。

Lookat.ソーシャルメーターは目標設定・活動とKPI・進捗を”見せる化”するITサービスです。SDGsの取り組みの目標設定などにも最適です。

ITサービスで目標設定をする意義はなんでしょうか? Lookat.ソーシャルメーターで設定した目標は、どこでも・いつでも見ることができる、みんなと共有ができます。そして今後は目標と向き合う時間をつくることを習慣するお手伝いする機能として、自分が設定した目標に対する進捗を自分自身にメールするなどの機能を検討しています。

人間だけで行うことが難しいことをITの力で簡単にする。目に見える業務プロセスだけではなく、今後は見えない意識プロセスの改善もできるようにしたいと考えています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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