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レジリエンスとは?SDGs達成におけるレジリエンス経営の重要性 | SDGs用語集
2023.05.17
レジリエンスとは?SDGs達成におけるレジリエンス経営の重要性
レジリエンス経営とは、困難な状況下でもしなやかに適応して生き延びるというレジリエンスの概念と経営を結びつけた考え方です。従業員はもちろん、会社という組織にとっても、困難な状況で臨機応変に対応することは重要です。
レジリエンス(レジリエント)とは?ビジネスにおける意味
レジリエンス(レジリエント)とは、英語で「回復力」「跳ね返り」「弾性」を意味し、精神医学、心理学、物理学など幅広い分野で使用されています。ビジネスにおけるレジリエンスは、組織レジリエンスとして知られ、BSI(英国規格協会)の規格BS 65000では「組織が存続し繁栄するために、漸進的な変化や突然の混乱に対して予見、準備、対応、適応する能力」と定義されています。社会情勢、顧客ニーズ、ビジネス環境など、企業を取り巻く世界は常に変化しています。困難を乗り越え、変化に適応する能力は、従業員一人一人はもちろん、企業にも求められています。レジリエンスを高めることで、従業員のストレス耐性が向上し、長期的に働くことが可能となります。また、レジリエンスは企業価値を評価する指標の一つです。顧客・投資家・市場における企業価値が高まることで、新たな投資やブランドイメージの向上につながります。
レジリエンス経営とは?必要性とメリット
レジリエンス経営とは、市場の変化や災害に柔軟に対応し、ビジネスを止めない経営手法のことです。レジリエンス経営は、従業員と市場の両方から求められています。従業員がレジリエンスを身につけることで、仕事のパフォーマンスや臨機応変に対応する力が向上します。レジリエンス経営は、企業を取り巻く様々な変化に対応する力につながります。困難を乗り越えた経験を共有することでナレッジが蓄積され、新たな変化にも柔軟に対応できます。また、企業指標としてレジリエンス経営を行うことは、企業やブランドイメージの向上につながります。企業の持続可能な成長にとって、レジリエンス経営は欠かせない手法です。
SDGs達成におけるレジリエンス経営の重要性
SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」では、持続可能な社会を実現するために生涯を通じて学ぶことを提案しています。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」では、働きがいのある人間らしい仕事ができることを提案しています。レジリエンスを身に付けた従業員は、やりがいを感じながら、長期的に仕事を続け、学習し、成長し続けます。SDGsは、一過性ではなく持続可能な社会を目指しています。レジリエンス経営を取り入れることで、顧客・投資家・市場における企業価値が高まり、持続可能な成長が可能になります。レジリエンス経営は、SDGsの目標達成につながる重要な手法と言えます。
レジリエンスが高い組織の特徴
レジリエンスが高い組織には、主に3つの特徴があります。
【1】コミュニケーションが活発
レジリエンスが高い組織では、上下関係や部署の垣根を超えて、コミュニケーションが活発に行われています。社員同士の活発なコミュニケーションから解決策が生まれ、様々な変化に対応できるようになります。
【2】組織として一枚岩になれる
レジリエンスが高い組織は、社員が一枚岩となって問題を乗り越える力があります。何か問題が発生した際に、責任を押し付け合うのではなく、互いに協力し助け合う姿勢が重要です。
【3】失敗を許容し、挑戦できる風土
レジリエンスが高い組織には、失敗を許容し、挑戦できる風土があります。目まぐるしく変化するビジネス環境の中で生き抜く上で、従来の考えでは上手くいかない場面は多々あります。新しいアイデアを受け入れ、失敗から学び、また挑戦したくなる組織であることは非常に重要です。
企業のレジリエンスを高める方法
企業のレジリエンスを高めるには、人材育成と組織作りの両方からのアプローチが必要です。人材育成では、従業員のレジリエンスを高めることが必要です。社員教育はもちろん、従業員が主体的に働ける環境作りも不可欠です。組織作りには、シナリオプランニングという手法があります。シナリオプラニングとは、将来起こるかもしれない事態を複数のシナリオとして想定し、組織としての方向性と具体的な対処法を決めておくことを意味します。未来を見据えることで、企業として進むべき道も自ずと見えてきて、レジリエンスを高めることにつながります。
レジリエンス(レジリエント)に関するよくある質問
レジリエンスとは何ですか?
レジリエンス(レジリエント)とは、英語で「回復力」「跳ね返り」「弾性」を意味し、精神医学、心理学、物理学など幅広い分野で使用されています。ビジネスにおけるレジリエンスは、組織レジリエンスとして知られ、BSI(英国規格協会)の規格BS 65000では「組織が存続し繁栄するために、漸進的な変化や突然の混乱に対して予見、準備、対応、適応する能力」と定義されています。
レジリエンスが高い人の特徴は何ですか?
レジリエンスが高い人は、「仕事に対してポジティブな心理状態にある」「当事者意識が高い」「主体的に考える」「セルフマネジメントができる」などの特徴があります。レジリエンスが高い従業員同士が対話と協働を行うことで、正しいサイクルで課題に取り組むことができ、企業成長へとつながります。
レジリエンスが高い組織の特徴は何ですか?
レジリエンスが高い組織は、「コミュニケーションが活発」「組織として一枚岩になれる」「失敗を許容し、挑戦できる風土」という3つの特徴があります。レジリエンスが高いことは、変化に強く、困難を乗り越え、適応する力があることを意味します。変化を乗り越え適応するためには、上下関係や部署の垣根を超えた対話、チーム一丸となる姿勢、挑戦と失敗を許容できる風土が不可欠です。