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SDGsとCSRの関係について考えてみる

2021.12.08

CSRについて考えてみる

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川 明彦(せがわ あきひこ)です。
CSRというと、今も「慈善事業」や「寄付活動」を思い浮かべる方も多いと思いますが、
CSRとは「社会的責任(Corporate Social Responsibility)」であり、社会から信頼を得るための取り組み・姿勢といえます。社会的責任を果たすためには何が必要でしょうか。皆さまは、社会的責任をどのように捉えていますか?

社会的責任を果たすために(7つの原則)

国際規格であるISO26000は、あらゆる組織に向けての社会的責任に関する世界初のガイダンス文書です。
持続可能な発展の定義は「将来の世代の欲求をみたしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」ですが、ISO26000は、この持続可能な発展への貢献を最大化することを目的にしています。また、人権と多様性の尊重という重要な概念を包含しています。
ISO26000の中で社会的責任を果たすための7つの原則が示されています。
いずれも、組織において基本とすべき重要な視点となっています。
① 説明責任:組織の活動によって外部に与える影響を説明する。
② 透明性:組織の意思決定や活動の透明性を保つ。
③ 倫理的な行動:公平性や誠実であることなど倫理観に基づいて行動する。
④ ステークホルダー2の利害の尊重:様々なステークホルダーへ配慮して対応する。
⑤ 法の支配の尊重:各国の法令を尊重し順守する。
⑥ 国際行動規範の尊重:法律だけでなく、国際的に通用している規範を尊重する。
⑦ 人権の尊重:重要かつ普遍的である人権を尊重する。

このようにISO26000は、組織がSDGsに取り組む前提条件であると言えるのではないでしょうか。

ピーター・ドラッカーは、著作『ポスト資本主義社会』において、組織の社会的責任と、社会的責任とはなにかについて、次のように述べています。

【組織の社会的責任】

組織は、その力の及ぶ範囲、すなわち自らの機能を正統に発揮できる範囲において責任を果たす。組織は、そのような意味において社会的責任を負う。組織社会では、社会の面倒を見るものは組織以外にはない。組織は、その社会的責任を責任ある方法によって果たす。すなわち、自らの能力の及ぶ範囲内において、かつ自らの本業の能力を損なわないかぎりにおいて、社会的な責任を果たす。

【社会的責任とはなにか】

組織社会において、組織はそれぞれ特有の使命をもつ。組織は、一つの使命に関してのみ有能であり、そのように専門化している場合においてのみ成果をあげるだけの能力を保持する。組織は、自らの専門的な能力、価値観、機能を超える問題に取り組むとき、自らと社会の双方に対して害を及ぼす。
(中略)
組織は、自らが社会に与える影響について完全な責任がある。例えば河川に放出する廃液であり、仕事がもたらす交通渋滞である。しかし同時に、組織がその本来の目的を遂行するための能力を傷つけるような責任を受け入れたり、買って出たりすることは無責任である。能力のない分野においては、組織に責任はない。
だが、ここに大きな但し書きがつく。組織社会における諸々の組織には、自らの能力に合致し、しかも問題を事業上の機会とすることのできる社会的な問題に関しては、何らかの取り組み方を見つけ出す責任がある。

ここに述べられている「事業上の機会とすることのできる社会的な問題に関しては、何らかの取り組み」がSDGsであり、「何らかの取り組み方を見つけ出す責任」こそが、CSRと考えられるのではないでしょうか。
CSRの目的は持続可能な発展への貢献を最大化することですが、言い換えれば、組織が自らの専門的な能力・価値観・機能、すなわち強みを認識すること、そしてその強みを活かして、どのようにSDGsに取り組むのかを考えることだと思います。

SDGsは、サスティナブル・ディベロップメント・ゴールです。ゴールすなわち目標を達成するためには何が必要でしょうか。皆さまは顧客のニーズを満たしたり、課題解決の仕事をされていると思います。その際、ニーズを調査せずに、製品を作ったり、顧客の現状調査、課題認識なしに、いきなり製品・サービスを提案されることはないはずです。

では社会の現状調査・課題認識はどのくらいできているでしょうか?
この機会に、自らの組織の強みを再認識すること、そして社会の現状を知り、課題認識を深めること、その上で、CSRとしてどのような課題を解決できるのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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