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KPIを設定する前に知っておくべきこと

2022.02.04

計画実行にはKPIが不可欠

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川 明彦(せがわ あきひこ)です。

ピーター・ドラッカーは「事業の定義は、目標に翻訳しなければならない。そのままではせっかくの定義も、決して実現されることのない洞察、よき意図、よき警告に終わる」といいます。事業を成功させるためには、目標を設定し、計画を立てて実行することが必要不可欠です。そして、それらをマネジメントするための指標として「KPI」を使いこなすことが重要です。

そもそもKPIって?

KPIを設定するメリットは、目標達成に向けてリソースを集中させることにあります。組織が大きくなると、本来の目標達成よりも、業務プロセスの円滑な実行そのものが目的になってしまうことがありますが、KPIを正しく設定すれば、それを防ぐことができます。
KPIは「重要業績評価指標」と訳されています。略さず書くと「Key Performance Indicator」です。それぞれの単語の意味を個別に訳してみますと、以下の通りとなります。

・Key:鍵
・Performance:業務プロセスの実行
・Indicator:指標

何気なく、KPIという言葉を使っていますが、以下の2つの言葉に分けて、それぞれの意味を考えた方が理解しやすいと思います。

(1)Key Performance
   目標達成の「鍵」となる「業務プロセスの実行」が何かを決める。

(2)Performance Indicator
   「業務プロセスの実行」状況の「指標」を可視化する。

どちらかというと、(2)が先行しがちですが、本当に重要なのは、(1)です。
なぜなら鍵となる業務プロセスを間違えていると、いくらその指標をクリアしても、本来の目標達成はできないからです

KPIはいつから使われだしたの?

KPIの成り立ちにはバランスト・スコア・カードという経営管理手法が深く関わっています。
バランスト・スコア・カード(balanced scorecard, BSC)は、ハーバード大学経営大学院教授のキャプランと経営コンサルタントのノートンによって 1992 年に論文「新しい経営指標-バランスト・スコア・カード」として、Harvard Business Reviewに示されました。(Kaplan,R.S. and Norton,D.P. 1992)。KPIは、このバランスト・スコア・カードの4つの視点(財務の視点、業務プロセスの視点、顧客満足の視点、質的成長の視点)における目標を実現するための指標として登場しました。
キャプランとノートンはこの論文の書き出しを、「人は設定された指標によって行動する」(What gets measured gets done)という言い回しをもじった、「指標を設定したものしか得ることはできない」(What you measure is what you get)というフレーズで始めています。
そして、企業の経営戦略が失敗するのは、従業員が戦略を理解した上で自分たちの日々の業務に適用できるアクションプランに変換できていないからだと論じました。
KPIは目標を達成するために鍵となる業務プロセスの実行はなにかを決め、業務プロセスの実行状況の指標を可視化することですが、これが如何に重要なことかがわかります。

どのようにKPIを設定すべきか

フォレスト出版株式会社『最高の結果を出すKPIマネジメント』の中で、著者の中尾隆一郎さんは「KPIマネジメントの正しいステップ」として以下のように記載されています。

(1)最終目標(ゴール)の確認 (利益〇〇億など)
(2)ギャップの確認 (最終目標との現状のギャップは〇〇)
(3)目標達成に必要な業務プロセスのモデル化
   例)売上=「客数」×「客単価」×「購入回数」
(4)重要な業務プロセスの絞り込み (最重要業務プロセスの設定)
(5)KPIを設定 (最重要業務プロセス実行状況の指標を可視化)
(7)対策の事前検討 (KPI悪化時の対策と有効性の事前検討)
(8)コンセンサス (関係者との合意)
(9)運用
(10)継続的に改善

詳細は本書を読んでいただくことをお勧めしますが、この流れで特に重要なのは、(1)の最終目標(ゴール)の確認、そして(4)重要な業務プロセスの絞り込みだと私は思います。
ゴールを明確にして、組織・関係者で共有する。そしてそこに至るために最も重要な要素である業務プロセスは何かを特定し、組織・関係者で認識を合わせる。この2点がブレてしまうと、決して本来の目標・ゴールにたどり着くことはできないでしょう

参考図書:中尾隆一(2018).最高の結果を出すKPIマネジメント フォレスト出版株式会社

おわりに

SDGsでは「本業を通じて社会課題を解決する」ことが重要です。SDGsでは3文字の「G」が「Goral(ゴール)」です。既に最終目標は決まっています。そして、2030という期限も決められています。どの最終目標をめざすのか、そしてそのために本業における最重要業務プロセスは何か、その最重要業務プロセス実行状況の指標の可視化をしましょう。

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