金メダリストに学ぶ夢の実現もSDGsも目標を決めて実行することが大切

2021.11.02

目標の明文化・共有・そして進捗管理

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川明彦（せがわあきひこ）です。

2018年の平昌オリンピックのフィギュアスケート女子フリープログラム金メダリストアリーナ・ザギトワ選手は、一度、恩師であるエテリ先生に破門されています。
ザギトワ選手がエテリ先生にお別れの挨拶に行った際のエピソードを紹介します。

「花束をもってエテリ先生にお別れを言いに行きました。今までありがとうございましたと。そしたら先生がおっしゃられたのです。『もう１度やってみましょう』って。あんまり嬉しくて飛び跳ねてしまいました。うれし涙で。」
なぜ破門されたのか、その理由をザギトワ選手はこう分析しています。
「その時までの私は練習とはどういうものかをわかっていませんでした。イジェフスクではみんな小さかったですから、やりなさいと強制されたことをしていたのです。」
「ここにきて私は、すべてを自分でしなければいけないと認識しました。そうしたらすべてが素早く身につくようになったの金メダルです。その日の目標を決めて、それに向かってルーティンの練習をすることが大切。まず目標を決めるということが、日々の日課にもなっています。」
出典：https://jp.sputniknews.com/20171225/4417574.html

目標を明文化することが、その実現につながると言われますが、その典型的な例ではないでしょうか。

目標と熱意

仕事においても高いパフォーマンスを目指す者には、目標は絶対に必要です。
では、目標の達成に必要な仕事への熱意は具体的にどうすれば醸成できるのでしょうか。
デロイトが２年間かけて実施した調査によると、熱意の醸成には「目標が明確に定義され、明文化され、オープンに共有されていること」以上に影響力の大きい要因はない。また「目標は組織の団結、明確さ、仕事に対する満足度につながる」と報告されています。
一方、ハーバード・ビジネススクールの論文「暴走する目標」には、「破滅的な目標追求」の事例が列挙されています。目標は「処方薬並みに強力なクスリであり、慎重な服用と厳しい管理が必要だ」と警鐘をならしています。とはいえ、目標は「従業員を鼓舞し、パフォーマンスを改善する」のに役立つことも認めています。
私はCMで「24時間戦えますか」が流行った約30年前に入社以来、営業畑ひとすじですが、かつての経験から、目標を設定することの大切さも、無理なノルマが引き起こす副作用の恐ろしさもよく理解しています。

SDGsの目標を確実に達成するために

目標を単に明文化するだけでもそれを達成する可能性は高まります。そして目標を同僚と共有し、さらに進捗をモニタリングすれば、その可能性はさらに高まることになるでしょう。

インテルの創業メンバーの一人で、長く同社ＣＥОを務めたアンディ・グローブは「アイデアを思いつくのは簡単。実行がすべてだ。」と言っています。

SDGsの達成にも同じことが言えるでしょう。各企業が取り組むべきSDGs17のゴールと、その達成のための目標を設定し、会社全体で共有する。そしてその社員全員が、目標への進捗を意識することができれば、SDGsゴール達成の可能性は限りなく高まるでしょう。
サスティナブルな社会をめざし、アイデアを出し、目標を設定し、実行しましょう！