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SDGsにおける「231」これは何の数字でしょうか?

2022.03.15

【SDGsの構成はゴール・ターゲット・指標】

Lookatプロジェクトメンバーの瀬川 明彦(せがわ あきひこ)です。
前回、前々回にわたりKPIを設定する前に知っておくべき前知識や、SDGsにKPIが必要な理由を紹介してきました。これらを踏まえて、今回はSDGsのKPI設定のもととなる、インジケーターについて、どのようなものを設定すればよいのかを紹介します。

「ゴールとは」で検索すると、goo国語辞書には「努力などの目標点。最終目的。」と記載されています。
英語の「Goal」には、目的と目標の両方の意味が含まれるため、ゴールは「最終目標」という意味で使われていることも多いと思います。
SDGsは2030年に向けた最終目標として17の「ゴール」があります。そしてそのゴールには、具体的な目標として169の「ターゲット」があります。さらにこのターゲットの達成度を測るための「指標」が設定されています。実はその数が「231」あります。

17のゴール、169のターゲットは一般的に知られていますが「231の指標」まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回はこの231の「指標」について解説します。

総務省の以下のサイトからSDGsのグローバル指標の日本語版がダウンロードできます。こちらに「231の指標」が掲載されておりますのでよろしければご活用ください。
総務省:持続可能な開発目標(SDGs)
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html

【SDGsの推進に向け企業はKPIにどの「指標」を適用すべきか】

多くの企業ではSDGsに取り組む際、行動指針として「SDGコンパス」を利用されます。これは、GRI(グローバル・レポーティング・イニシアチブ)、国連グローバル・コンパクト、WBCSD(持続可能な発展のための世界経済人会議)の3団体が共同で作成した、企業がSDGsにどのように取り組むべきかを示した行動指針です。
SDGコンパスでは「SDGsを企業はどう活用するか」について、手順として5つのステップが解説されています。

1.SDGsを理解する
2.優先課題を決定する
3.目標を設定する
4.経営へ統合する
5.報告とコミュニケーションを行う

この中の3.目標を設定するには「目標範囲を設定し、KPI(主要業績評価指標)を選択する」という項目があります。適切な目標を設定するには、このKPI(主要業績評価指標)を選択する際に、どの「指標」を適用するかがポイントになります。

具体的には以下の通り説明されています。

各企業に対しては、可能な限りその活動の影響または結果に直接対応するKPI を選択することを奨励する。関連データの不備などの理由により、KPI の選択が困難または不可能な目標もある。そのような場合、各企業が投資しようとする資本等の資源、あるいは実施しようとする研修などの具体的な活動を対象とする指標など、影響の代替指標とみなすことができるKPI を選択する。
各企業には、可能な限り一般的に使われている「指標」をKPI として選択することも推奨する。これにより、企業間でデータの集約や比較が容易となる。

総務省:持続可能な開発目標(SDGs)グローバル指標仮訳版
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html

これらを整理すると、以下の2点が重要だと言えます。
1) 可能な限りその活動の影響または結果に直接対応するKPI を選択する
  ※可能な限り一般的に使われている「指標」をKPI とする。

2)投資しようとする資本等、あるいは実施しようとする研修などの具体的な活動を対象とする指標をKPIとする。
  ※上記1)の設定が困難な場合は2)を設定することが推奨されます。

【企業が事業に紐づけて参照すべき「指標」】

SDGコンパスではKPIを選択するにあたっては、可能な限り一般的に使われている「指標」をKPIとすると記載されていますが、ではどのようにして一般的かどうかを確認すれば良いのでしょうか?
実はSDGコンパスは一般的な事業指標(ビジネスインジケーター)をまとめている「Inventory of Business Indicators」を参照することを推奨しています。

Inventory of Business Indicators
https://sdgcompass.org/business-indicators/

こちらのサイトでは、SDG Goal、SDG Target、ビジネステーマ、インジケーターの種類、インジケーターソース、インジケーターの説明があり、合計1,553個のインジケーターからフィルタリングして選択することができるようになっています。
SDGコンパスは日本語版がありますが、こちらは英語サイトのため、必要に応じてGoogle Translate等で「ページを日本語に翻訳」して参照されると、内容が分かりやすいかと思います。
インジケーターソースは共同作成した3団体(GRI、国連グローバル・コンパクト、WBCSD)が中心となっていますが、KPIを選択する際の「指標」として活用しやすく提供されていますのでぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

おわりに

SDGsコンパスの「企業行動指針」と「Inventory of Business Indicators」を合わせて活用することで、SDGsを推進するためのKPIが選択できます。また、前回のコラム「なぜ長期目標にはKPIが必要なのか」でご説明した、KPIに必要な下記の3つの要素
・目標に紐づいていること
・鍵となる業務に影響すること
・測定と実行が可能なこと
を満たすこともできるようになると思います。

SDGsの数値を分かりやすく見える化するツール

もしSDGsに取り組む際の目標・KPIやその進捗状況を管理するツールが必要でしたら、ぜひ無料で使えるSDGsのKPI設定・進捗管理ツールであるLookat.ソーシャルメーターを参照してみてください

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